2006年10月31日

〈それ〉は作動している。

廃墟。

それは膜ではない。界面である。AからBへ、瞬時に切り替わる。
あるいは閾値を越えると、突然、これまでとは異なる秩序が生成し成長し始める。自己組織化といえようか。
『アンチ・オイディプス』の冒頭にはこうある。

〈それ〉は作動している。ときには流れるように、ときには時々とまりながら、いたるところで〈それ〉は作動している。〈それ〉は呼吸し、〈それ〉は熱を出し、〈それ〉は食べる。〈それ〉は大便をし、〈それ〉は肉体関係を結ぶ。にもかかわらず、これらをひとまとめに総称して〈それ〉と呼んでしまったことは、何たる誤りであることか。いたるところで、これらは種々の諸機械なのである。しかも、決して隠喩的に機械であるというのではない。これらは、互いに連結し、接続して、他の機械を動かし、他の機械に動かされる機械の機械なのである。
見えないのではなく、普段は存在しないのだ。だが在る。それがたち現れるとぼくは異なる秩序の中に放り出されることになる。そこはいまだ見たことがない場所だ。ここにはかつて立ったことがない。そしてすぐにその不快に順応する。新しい秩序を、さらに拡大/編成するために。

気がつくと、ぼくは昨日と連続した世界にいる。あんな嵐を経験したというのに。ぼくは呆然とする。
すこしずつ世界は変わる、界面を不断に越えながら。

ジル・ドゥルーズ Gilles Deleuze、フェリックス・ガタリ Felix Guattari『アンチ・オイディプス(上)資本主義と分裂症』アンチ・オイディプス(上)資本主義と分裂症
ジル・ドゥルーズ Gilles Deleuze、フェリックス・ガタリ Felix Guattari
宇野邦一(訳)

文庫: 416ページ サイズ (cm): 15 x 11
河出書房新社
2006-10-05
ASIN: 4309462804
by G-Tools

ジル・ドゥルーズ Gilles Deleuze、フェリックス・ガタリ Felix Guattari『アンチ・オイディプス(下)資本主義と分裂症』アンチ・オイディプス(下)資本主義と分裂症
ジル・ドゥルーズ Gilles Deleuze、フェリックス・ガタリ Felix Guattari
宇野邦一(訳)

文庫: 416ページ  サイズ (cm): 15 x 11
河出書房新社
2006-10-05
ASIN: 4309462812
by G-Tools

 
posted by Dr.DubWise at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | words | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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